ダックスフントを飼う方へ




■犬は有史以前からヒトと共に暮らしてきました。
その間、ヒトが心ならずも犬を欺いた例は数多くありましたが、犬がヒトを裏切った話をしりません。
たとえ雑種でも、忠実な犬との生活は楽しく素晴らしいものです。
しかし、もしこれから犬を飼おうと思われているのでしたら、利口で丈夫なダックスフントを薦めます。


 ダックスフントの飼い方  愛犬の友編集


先輩ブリーダーである、亡き大丸順三先生のことばから抜粋





■ダックスフンドはドイツ原産の犬種である。
読み方は英字のダックスフンドと、ドイツでは末尾が濁らないためダックスフントと読む。
ジャパンケネルクラブの登録名はダックスフンドと英字読みになっている。
カニンヘンのサイズについてジャパンケネルクラブでは、生後15か月を経過した時点で測定し、胸囲30cm以下、体重3.2〜3.5kgを理想としています。
原産国のドイツテッケルでは胸囲30cm以下、3kg以下の規定がありますが、日本にいるドイツ純血には3kg以下のダックスは殆どいないようである。

しかし、肥満(椎間板ヘルニア)防止のためのダイエットや小型化を目的として、素人による餌の制限が安易に行われており、その個体に対する適度な分量の餌を与えられず、栄養失調から諸疾患を引き起こすケースも存在する。

小さいサイズにこだわった繁殖を続けるとバランスの悪いダックスができる危険がある。
それを考慮し、規定から著しく外れる極小のダックスフンドには拘らない、健康を重視した繁殖を心がけている。

ダックスフンドの血統には、大きく分けて英国血統とドイツ血統がいます。
英国系は重心が低く、身体も比較的コンパクトですが骨量もあり、目が丸く可愛いお顔をしています。
性格は英国系の方がおっとりしていて飼いやすい感じがします。
一般家庭の愛玩犬としては可愛いお顔の英国系をおすすめします。

■ダックスフンドの繁殖
淡色×淡色(クリーム×クリーム/チョコ×チョコ/チョコ×クリーム/ダップル×ダップル/チョコ×レッド/ソリッド/パイポールド)

■2016年1月1日から、ブラウン・チョコレート・イザベラのソリッド(単色)の登録はスタンダードで認められていない毛色として「×」印が記載されます。
また、展覧会において失格となります。


淡色同士の繁殖は非常に危険を伴います。
本当に健康な子犬を求めていますか?

単純に色素が薄くなるだけでは無く、内臓が弱い、皮膚が弱い、ダップル模様が頭・目(ブルーアイ)胸(心臓の近く)に有ると将来の心配が有るので、当犬舎では上記の繁殖は一切、おこなっておりません。
なお、当犬舎のクリームはチョコ因子を保有しておりませんので、安心してお問合せください。

例えばeredの繁殖は避けなければなりません。
また、ブラックタンなら、どんな毛色とも掛け合わせられると安易に思う事の危険性も考えなければならないと思います。
ブラックタンチョコタンの2頭のダックスがいた時に、数多くの方は、ブラックタンが繁殖に向くと思いがちですが、そうとは限らず遺伝子配列から考えた時に、ブラックタンよりもチョコタンの方が繁殖に適している場合が有る事も知らなくてはなりません。
勿論、チョコなら、どの子でも良いというのではなく、本来は遺伝子レベルで考えて行かなくてはいけないということです。
それゆえ、ダックスの繁殖は細心の注意が必要とされます。

当犬舎のカニンヘンダックスは、色素を重視しています。
例えば、クリーム系なら差し毛の入った、シェーデットクリームや、レッドなら黒い差し毛がしっかり入っている子犬を作出しています。
あえて、明るめの毛色は、あまり好ましくないので、アイライン・パット・鼻の色は濃い子が理想です。

ダックスにのPRA(進行性網膜委縮症)についてはコチラをご覧ください。